東北大学整形外科学教室

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インド訪問記(日下部詢弥)

2026/01/30

今回、Manipal Academy of Higher Education(MAHE)およびKasturba Medical College(KMC)整形外科を訪問し、あわせてAPOA 2026 in Jaipurに参加しました。MAHE/KMCでは、2016年に東北中央病院へ3週間来院されたRaghuraj Kundangar先生を訪問し、当時東北中央病院に勤務していた高橋康平先生とのご縁が、今回の貴重な機会へとつながりました。

MAHEでは構内をご案内いただき、副学長Venkatesh先生へご挨拶する機会もいただきました。KMCでは、装具や剥離子、吸引管などを院内で製作している点が印象的で、整形外科の歴史や教育文化を伝える展示にも触れました。臨床面では、胸椎結核性脊椎炎に対する後方アプローチでの掻爬・再建・固定術を見学し、綿密な術前計画に基づいて安全に手術が遂行される様子から多くを学びました。外来では頚椎脱臼骨折や脊椎感染症など多彩な症例が提示され、大きな刺激を受けました。

教育面では、高橋康平先生がKMC整形外科の専攻医向けに「Surgical Treatment of Thoracic OPLL」の講義を行い(写真1)、活発なやり取りを通して双方にとって実りある時間となりました。夜には整形外科全体で歓迎会を開いていただき、橋本功先生が「Spine Innovation: Surgery, Research, and Entrepreneurship」と題して講演されました(写真2)。

APOA 2026 in Jaipurでは、昨年台湾でお世話になったSung Huang Laurent Tsai先生(Taipei Medical University Hospital、Young ambassadorとして参加)とも再会し、国際的な交流の広がりを改めて実感しました。さらに今回の訪問では、同学会での私自身の挑戦が大きなハイライトとなりました。胸椎後縦靭帯骨化症(Thoracic OPLL)について、人生で初めて英語で口演発表を行い、緊張の中でも落ち着いて発表を完遂できました。質疑応答でも的確に対応できたことは大きな自信となり、今後の国際学会での発信に向けた重要な一歩となりました。

滞在中は、Raghuraj先生が貴重な休日を割いて案内してくださり、歴史・宗教・食文化に触れることで、学術交流にとどまらない深い理解を得ることができました。AgraではTaj MahalとAgra Fortを訪れ、忘れがたい経験となりました。

今回の訪問は、海外の脊椎外科医の先生方を長年温かく迎え、交流を築いてこられた東北中央病院院長・田中靖久先生をはじめ、訪問の機会を取りまとめてくださった高橋康平先生、受け入れてくださったRaghuraj先生、ならびにMAHE/KMCの先生方のご支援により実現しました。人的交流を通してインドの脊椎診療の現場に触れ、そして何より、人と人のつながりが次の挑戦を生み、成長を後押ししてくれることを改めて実感しました。心より感謝申し上げます。

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