診療・手術の実績

東北大学脊椎外科懇話会(懇話会)では、1988年から現在に至るまで、せぼねの手術に関する統計をとっています。1988-2020年の間に懇話会の関連病院で行ったせぼねの手術は、約90,000件にのぼっています(図1)。

(図1)

 

1988年の年間手術数は約900件でしたが、最近は4,300〜4,600件と30年間で5倍以上になっています。その約7割が腰椎(ようつい)の手術です(図2)。これは高齢化に伴い、せぼねの老化(変性)に伴って神経を圧迫する病気をもつ患者様が増えたことが大きな要因といえます。また診断技術の発達により、従来診断できなかったせぼねの病気が、侵襲(からだへのダメージ)が少ない検査でよりわかるようになったことも、要因の一つです。

(図2)

 

近年の高齢化社会に伴い、せぼねの手術を受ける患者様の年齢層は、どんどん高くなってきています(図3)。私たちの統計でも背骨の手術を受けた患者様の1/3が70歳以上で、80歳以上も約7%でした。麻酔や手術術式の発達により、全身状態がよい患者様の場合、年齢だけを理由にせぼねの手術をあきらめる時代ではなくなりました(赤線が日本の65歳以上の人口の割合=高齢化率を、黒線が東北大学脊椎外科懇話会手術登録に登録された脊椎外科手術数の推移を表します)。

(図3)

 

東北大学脊椎外科懇話会の関連病院では、様々なせぼねの病気に対応できる整形外科医が診療にあたっています。せぼねの病気についてご心配がある場合は、気軽に懇話会関連病院の整形外科にご相談下さい。

 

手術登録に関する東北大学倫理委員会承認時の情報公開文書

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